ケルセチンはフェロトーシスを阻害して、ラットの骨髄間葉系幹細胞を酸化ストレスから保護する
Quercetin protects rat BMSCs from oxidative stress via ferroptosis
- 出典:
- Journal of Molecular Endocrinology
- 2022
- 69
- 401–413
- DOI:
- 10.1530/JME-22-0086
- 要旨:
- ラット由来の骨髄間葉系幹細胞を過酸化水素で刺激した際に、ケルセチンを添加すると、同細胞の生存率を維持した。ケルセチンは活性酸素種を低減し、抗酸化物質の遺伝子(Nrf2・Cat・Sod-1・Sod-2)発現を促進した。過酸化水素は、骨髄間葉系幹細胞のフェロトーシスを活性化し、リン酸化したPI3K・AKT・mTORを上昇した。ケルセチンはこれらを逆転し、フェロトーシスとPI3K/AKT/mTORシグナル伝達の阻害に基づくメカニズムを提唱した。