ケルセチンによるホスホリパーゼD1の下方調節は、神経膠芽腫細胞株U87の増殖と浸潤を阻害する
Quercetin-induced downregulation of phospholipase D1 inhibits proliferation and invasion in U87 glioma cells
- 出典：
- Biochemical and Biophysical Research Communications
- 2011
- 412
- 710-715
- DOI：
- 10.1016/j.bbrc.2011.08.037
- 要旨：
- ヒト由来神経膠芽腫細胞株U87にケルセチンを作用すると、ホスホリパーゼD1(PLD1)の発現を顕著に低下し、PLD1の活性も阻害した。ケルセチンはNF-κBの核転写を阻害をするため、NF-κBが誘導するPLD1の発現を抑制した。MMP-2はPLD1の産物が誘導することが知られているが、ケルセチンはU87におけるMMP-2の活性化と浸潤も阻害した。