ケルセチンはフコイダンの抗アレルギー作用を高める
Anti-Allergic Activity of Fucoidan Can Be Enhanced by Coexistence with Quercetin
- 出典:
- International Journal of Molecular Sciences
- 2022
- 23
- 12163
- DOI:
- 10.3390/ijms232012163
- 要旨:
- 免疫グロブリンEで惹起したI型過敏症のモデルマウスを用い、耳のむくみの改善を指標として、抗アレルギー作用を評価した。フコイダン200 μg/dayの投与は、耳のむくみを良好に改善したが、100 μg/dayに減らすと無効になった。しかし、フコイダン100 μg/dayに、ケルセチンもしくはケンフェロールを共投与(100 μg/day)すると、200 μg/dayの単独投与時と同等の効果を認めた。また、フコイダン(100 μg/day)・ケルセチン(50 μg/day)・ケンフェロール(50 μg/day)の3成分の組合せも、同等の効果であった。ケルセチン・ケンフェロールともに単独投与では効果を示さず、フコイダンの効果の増強作用と結論した。