炎症性腸疾患に関するケルセチンの前臨床エビデンス: システマティックレビューとメタ解析
Preclinical evidence for quercetin against inflammatory bowel disease: a meta-analysis and systematic review
- 著作名:
- Shuangyuan Hu
- Maoyaun Zhao
- Wei Li
- Pengfei Wei
- Qingsong Liu
- Shuanglan Chen
- Jinhao Zeng
- Xiao Ma
- Jianyuan Tang
- 出典:
- Inflammopharmacology
- 2022
- 30
- 2035–2050
- DOI:
- 10.1007/s10787-022-01079-8
- 要旨:
- 各種データベースを検索して得たケルセチンの炎症性腸疾患に対する効果を動物実験で検証した論文(研究11件、動物199匹)を対象に、システマティックレビューとメタ解析を行った。その結果、ケルセチンはHS(病理組織学的活動性スコア)とDAI(疾病活動指数)を有意に改善した。ケルセチンの作用機序は、抗炎症作用(IL-1β・TNF-α・一酸化窒素の減少とIL-10の上昇)、抗酸化作用(ミエロペルオキシダーゼ活性・マロンジアルデヒドの低下とSOD・カタラーゼ・GSHの上昇)、結腸の伸長によるバリア機能の強化である。