ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンおよびその誘導体の、抗炎症特性の分子構造解析とネットワーク薬理学

Systematic analysis of Quercetin and its derivatives with Special Reference to anti-inflammatory property-Based on Network Pharmacology

要旨:
各種データベースから取得した、薬物動態の予測と物性データに基づいて、ケルセチンとその誘導体(イソラムネチン・ラムネチン・ケルセチン-3-硫酸抱合体・タマリキセチン)を、薬の要件を満たしていると認定した。これら5種のフラボノイドを対象に、分子ドッキングにてCOX-2受容体と相互作用するアミノ酸残基を、既存の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)であるトルフェナム酸と比較した。別途実施した文献調査にて、19種の蛋白質が炎症経路において重要であることを確認した。選定した蛋白質を対象に、12種の蛋白質と39種の蛋白質間相互作用からなるネットワークを作成した。