ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ワルファリンのラットの薬物動態における、ケルセチン前投与の影響

Influence of Quercetin Pretreatment on Pharmacokinetics of Warfarin in Rats

要旨:
抗凝固剤ワルファリンは、薬物代謝酵素CYP3A4とCYP2C9で容易に代謝される。両者を阻害するケルセチンが存在すれば、ワルファリンの薬物動態が改善されると仮定して、ラットを用いる実験を行った。予めケルセチンを投与したラットでは、ワルファリンの最大血中濃度(Cmax)は30.43%向上し、血中濃度時間曲線下面積(AUC)は62.94%向上し、消失半減期(t1/2)を10.54%延長し、クリアランスは41.35%遅らせた。