ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

高用量のケルセチンはオスラットに生殖毒性を誘発する

Quercetin Impairs the Reproductive Potential of Neonatal Male Rats

著作名:
Reda H. ElMazoudy
Nema A. M ohamed
Azza A. El-massry
Fatma R. Abdelsadek
出典:
International Journal of Pharmaceutical Sciences Review and Research
2015
31
31-39
DOI:
?
キーワード:
ラット
ケルセチン
生殖毒性
動物実験
要旨:
80匹のラットを4群に分け、0, 10, 20, 40 mg/kgのケルセチンを28日間投与した。40 mg群は、血中のマロンジアルデヒドが増加し、SODとカタラーゼは減少した。血中のテストステロンおよび黄体形成ホルモンは、10および20 mg群では対照群と比べて上昇したが、40 mgで群は対照より大幅に減少した。精子の数・運動性・生存率にも同じ傾向が見られ、10および20 mg群では改善されたものの、40 mg群では反って悪化した。40 mg群の精巣切片には、顕著な変性間質組織を認めた。以上のような生殖毒性にもかかわらず、血中脂質パラメータは用量依存的に改善され、40 mg群が最も高い改善効果を示した。