SIRT1を介するPKM2の核蓄積の抑制によって、ケルセチンはリポ多糖が誘発した急性肺損傷からマウスを保護する
Quercetin protects against LPS-induced lung injury in mice via SIRT1-mediated suppression of PKM2 nuclear accumulation
- 著作名:
- Ling-li Chen
- Chao Song
- Yan Zhang
- Yi Li
- Yu-hao Zhao
- Feng-yu Lin
- Duo-duo Han
- Min-hui Dai
- Wen Li
- Pin-hua Pan
- 出典:
- European Journal of Pharmacology
- 2022
- 936
- 175352
- DOI:
- 10.1016/j.ejphar.2022.175352
- 要旨:
- Vivo: リポ多糖で惹起した急性肺損傷のモデルマウスにケルセチンを投与すると、病変スコアを改善し、生存率を大幅に延長した。ケルセチンはSIRT1を上昇して、NLRP3インフラマソームの活性化を抑制し、血中のIL-1β・IL-6・TNF-αを低減した。Vitro: マウス由来マクロファージJ774A.1をリポ多糖で刺激するとピルビン酸キナーゼM2(PKM2)の核内蓄積が増大して、NLRP3インフラマソームを活性化した。ケルセチンは、PKM2の核内蓄積・NLRP3インフラマソームの活性化の両方を阻害した。