デキストラン硫酸ナトリウムがラットに誘発した大腸炎へのイソケルシトリンの保護効果は、組織損傷の重症度に依存する
Protective effect of isoquercitrin against acute dextran sulfate sodium-induced rat colitis depends on the severity of tissue damage
- 著作名:
- Norbert Cibiček
- Lenka Roubalová
- Jiří Vrba
- Martina Zatloukalová
- Jiří Ehrmann
- Jana Zapletalová
- Rostislav Večeřa
- Vladimír Krěn
- Jitka Ulrichová
- 出典:
- Pharmacological Reports
- 2016
- 68
- 1197-1204
- DOI:
- 10.1016/j.pharep.2016.07.007
- 要旨:
- デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)で惹起した急性大腸炎のモデルラットを用いる、イソケルシトリンの薬効評価。予めイソケルシトリンを投与すると用量依存的に、DSSがもたらすCOX-2とiNOSの発現を低減し、大腸全体の短縮を改善した。しかし、大腸の各部位の組織形態を評価すると、イソケルシトリンの保護的役割を必ずしも支持できなかった。すなわち、損傷が深刻な大腸の下部では、組織の治癒が確認できなかった。