ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンは環状ヘミアセタールを生成して、アクロレインがCaco-2およびGES-1細胞に誘発した毒性を軽減する

Rutin alleviated acrolein-induced cytotoxicity in Caco-2 and GES-1 cells by forming a cyclic hemiacetal product

要旨:
アクロレインは、食品加工時に生成する有毒物質である。ルチン/アクロレインを2:1で混合して、80℃で2時間処理した。その結果、環状ヘミアセタールを生成して、98%のアクロレインが除去できた。環状ヘミアセタールの安定性データとして、in vitro消化を評価したところ、83%以上の 環状ヘミアセタールが残っていた。Caco-2およびGES-1細胞に対するアクロレインのIC50値は20 µM 未満であったが、環状ヘミアセタールのIC50値は140 µMを超え、大幅に毒性を緩和した。