ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ロタウィルスが生存促進のために誘導するNF-κB経路を不活性化して、ケルセチンは感染に対抗する

Quercetin, a flavonoid, combats rotavirus infection by deactivating rotavirus-induced pro-survival NF-κB pathway

要旨:
Vitro: サル由来細胞株MA104を、ロタウィルスのサル株RV-SA11に感染させた。ケルセチンを作用すると濃度依存的にRV-SA11粒子の生産を減少し、そのIC50値は4.36 µMであった。また、ウシ株RV-A513およびヒト株RV-Waに対するIC50値はそれぞれ、2.73および4.05 µMであった。ケルセチンはまた、ウィルスが活性化するNF-κBのリン酸化を阻害し、NF-κBの核移行を減少した。Vivo: RV-SA11に感染したマウスにケルセチンを投与すると、小腸におけるウィルス蛋白質の発現VP6とウィルス力価を低下した。