ロタウィルスが生存促進のために誘導するNF-κB経路を不活性化して、ケルセチンは感染に対抗する
Quercetin, a flavonoid, combats rotavirus infection by deactivating rotavirus-induced pro-survival NF-κB pathway
- 著作名:
- Shreya Banerjee
- Rakesh Sarkar
- Arpita Mukherjee
- Shin-ichi Miyoshi
- Kei Kitahara
- Prolay Halder
- Hemanta Koley
- Mamta Chawla-Sarkar
- 出典:
- Frontiers in Microbiology
- 2022
- 13
- 951716
- DOI:
- 10.3389/fmicb.2022.951716
- 要旨:
- Vitro: サル由来細胞株MA104を、ロタウィルスのサル株RV-SA11に感染させた。ケルセチンを作用すると濃度依存的にRV-SA11粒子の生産を減少し、そのIC50値は4.36 µMであった。また、ウシ株RV-A513およびヒト株RV-Waに対するIC50値はそれぞれ、2.73および4.05 µMであった。ケルセチンはまた、ウィルスが活性化するNF-κBのリン酸化を阻害し、NF-κBの核移行を減少した。Vivo: RV-SA11に感染したマウスにケルセチンを投与すると、小腸におけるウィルス蛋白質の発現VP6とウィルス力価を低下した。