BRL-3A細胞にてケルセチンはNrf2/keap1経路を活性化して、カドミウムが誘発した酸化的損傷およびアポトーシスを緩和する
Alleviating effect of quercetin on cadmium-induced oxidative damage and apoptosis by activating the Nrf2-keap1 pathway in BRL-3A cells
- 出典:
- Frontiers in Pharmacology
- 2022
- 13
- 969892
- DOI:
- 10.3389/fphar.2022.969892
- 要旨:
- ラット由来肝細胞BRL-3Aを塩化カドミウムで刺激すると、濃度依存的に生存率が低下した。カドミウムは、 ALT・ AST・乳酸脱水素酵素・マロンジアルデヒドを上昇し、SOD・カタラーゼ・GHSは低下して肝毒性と酸化ストレスを誘発した。同時にカドミウムは、Nrf2・NQO1・ Keap1の発現をmRNAと蛋白質の両方のレベルで低減した。カドミウムはまた、ミトコンドリア膜電位を低下し、カスパーゼ3・カスパーゼ9・Baxの発現を増大し、Bcl-2の発現は低下して、アポトーシスを促進した。ケルセチンの共投与はこれら全てを逆転し、Nrf2/Keap1シグナル伝達の活性化に基づく肝保護作用を発揮した。