カドミウムが誘発したcyt-c/カスパーゼ-9/カスパーゼ-3シグナル伝達経路を介する腎アポトーシスは、ケルセチンが保護効果を発揮する
Protective effect of quercetin on cadmium-induced renal apoptosis through cyt-c/caspase-9/caspase-3 signaling pathway
- 出典:
- Frontiers in Pharmacology
- 2022
- 13
- 990993
- DOI:
- 10.3389/fphar.2022.990993
- 要旨:
- ラットに塩化カドミウムを投与すると、体重が減少し、腎係数(体重当たりの腎重量)は増加した。カドミウム投与により、 血中の尿素窒素・クレアチニン・尿酸が上昇し、腎組織のGSHとマロンジアルデヒドが増大して、腎毒性と酸化ストレスを誘発した。カドミウムはまた、TUNEL陽性の腎細胞を増大し、チトクロームc・カスパーゼ3・カスパーゼ9の発現を増大して、腎組織のアポトーシスを促進した。ケルセチンの共投与はこれら全てを逆転し、アポトーシスの阻害に基づく腎保護作用を発揮した。