ルチンを担持したメソポーラスシリカナノ粒子の調製と、物性・抗癌活性・抗菌活性の評価
Preparation of rutin-loaded mesoporous silica nanoparticles and evaluation of its physicochemical, anticancer, and antibacterial properties
- 著作名:
- Mohammad Yousef Memar
- Elaheh Dalir Abdolahinia
- Mina Yekani
- Maryam Kouhsoltani
- Simin Sharifi
- Solmaz Maleki Dizaj
- 出典:
- Molecular Biology Reports
- 2023
- 50
- 203–213
- DOI:
- 10.1007/s11033-022-07953-6
- 要旨:
- ルチンの水溶性とバイオアベイラビリティの低さを克服すべく、メソポーラスシリカナノ粒子を新規に設計してルチンのDDSとした。ナノ粒子の平均粒子径は100 nm以下であった。頭頸部癌細胞株HN5へのIC50値は20.23 μM (48時間後)であり、この濃度以下にてBax/Bcl-2比の上昇を認め、アポトーシスの誘導を示した。抗菌作用に関しては、フリーのルチンで得られた最小発育阻止濃度となるように、ナノ粒子にルチンを担持した。その結果、抗菌活性の改善を認めた。