酸化ストレスマーカーに対するケルセチンの効果: 無作為化臨床プラセボ対照比較試験のシステマティックレビューとメタ解析
The Effect of Quercetin on Stress Oxidative Markers: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Clinical Trials
- 著作名:
- Azam Ahmadi Vasmehjani
- Fatemeh Yaghoubi
- Zahra Darabi
- Nooshin Abdollahi
- Zohreh Sadat Sangsefidi
- Mahdieh Hosseinzadeh
- 出典:
- Journal of Nutrition and Food Security
- 2022
- 7
- 548-561
- DOI:
- 10.18502/jnfs.v7i4.11065
- 要旨:
- 各種データベースを検索して得た、ケルセチン摂取による抗酸化作用を報告した無作為化プラセボ対照臨床研究の論文8件を対象にシステマティックレビューを行った。また、被検者668名のデータを統合して、メタ解析を行った。その結果、総抗酸化能(加重平均差: 0.37 mmol/L, 95%信頼区間: −0.380, 0.454, P=0.864)、マロンジアルデヒド(加重平均差: 0.12 mmol/L, 95%信頼区間: −0.106, 0.345, P= 0.298)、FRAP試験(加重平均差: −0.159 mmol/L, 95%信頼区間: −0.178, –0.141, P<0.001)であった。従って、酸化ストレスマーカーの中で、ケルセチン摂取で改善された項目は、FRAP試験のみであった。