ケルセチンはWnt/β-カテニンシグナル伝達経路を標的として、ヒト結腸癌細胞に対する5-フルオロウラシルの効果を増強する: miR-27aの役割
Quercetin potentiates 5-fluorouracil effects in human colon cancer cells through targeting the Wnt/β-catenin signalling pathway: the role of miR-27a
- 出典:
- Contemporary Oncology
- 2022
- 26
- 229–238
- DOI:
- 10.5114/wo.2022.120361
- 要旨:
- ヒト由来結腸癌細胞株HCT-116およびCaco-2に、5-フルオロウラシル(5-FU)とケルセチンの組合せを作用すると、それぞれの単独作用時と比べて抗増殖効果が向上した。MiR27-aの発現も同様に、組合せが単独作用時の阻害作用を上回った。MiR27-aはWnt/β-カテニン経路を刺激して癌細胞の増殖に寄与することが知られており、組合せはその大元を遮断したことになる。