ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

カルベンダジムが誘発する神経毒性のケルセチンによる改善: 酸化ストレス・生化学・組織病理学

Ameliorative Effect of Quercetin on Neurotoxicogical Alterations Induced by Carbendazim: Oxidative Stress, Biochemicals, and Histopathology

著作名:
Namrata Vidyadhar Patil
Milindmitra Kashinath Lonare
Manjinder Sharma
Sidharth Deshmukh
Kuldip Gupta
Suresh Kumar Sharma
出典:
Proceedings of the National Academy of Sciences, India, Section B: Biological Sciences
2023
93
351–364
DOI:
10.1007/s40011-022-01420-9
キーワード:
ラット
カルベンダジム
ケルセチン
抗酸化作用
神経保護
動物実験
要旨:
ラットにおける、抗カビ剤カルベンダジムの単独投与と、ケルセチンとの共投与を比較した。カルベンダジム単独では、過酸化脂質・カルボニル化した蛋白質・一酸化窒素・GSTが上昇し、SOD・GPx・GSH・カタラーゼの活性が低下し、アセチルコリンエステラーゼ活性も用量依存的に低下した。カルベンダジム単独投与はまた、自発運動と握力が低下し、神経細胞の断片化・変性・色素分解が見られた。しかし、ケルセチンの共投与は、脳の細胞および生化学的変化を保護し、カルベンダジムの神経毒性を軽減した。