ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはp38 MAPK阻害を介して、老齢ラットの脊髄運動ニューロンのグルタミン酸ナトリウム誘発性興奮毒性を軽減する

Quercetin mitigates monosodium glutamate-induced excitotoxicity of the spinal cord motoneurons in aged rats via p38 MAPK inhibition

要旨:
グルタミン酸モノNa塩(MSG)で惹起した、老齢ラットの神経損傷を、ケルセチンが効果的に保護した。MSGは、運動ニューロンと神経グリアを退行させ、アポトーシスをもたらす。また、細胞質ではカスパーゼ-3が顕著に増加し、アストロサイト(グリア細胞の一種)の割合が顕著に減少した。ケルセチンは、このような異常をおおむね改善したが、2点ほど例外があった。すなわち、炎症マーカーIL-6の増大と、抗酸化物質GFAPの減少だけは、正常化されなかった。