ネットワーク薬理学により、潜在的な治療標的としてケルセチンとアルツハイマー病の交差遺伝子を特定する
Network pharmacology identify intersection genes of quercetin and Alzheimer’s disease as potential therapeutic targets
- 出典:
- Frontiers in Aging Neuroscience
- 2022
- 14
- 902092
- DOI:
- 10.3389/fnagi.2022.902092
- 要旨:
- 通常のトランスクリプトーム解析に、前頭皮質の遺伝子発現の交差とを組合せて、アルツハイマー病に関連する遺伝子がケルセチンが標的とするか否かを区別した。特に、ケルセチンが標的とするアルツハイマー遺伝子は、重症度すなわちミニメンタルステート法(MMSE)と関連付けた。その結果、ケルセチンが標的とする遺伝子として、免疫関連の155個と皮質関連の65個を特定し、その中の16個がMMSEスコアに関連していると認定した。PC-12細胞を用いてそれぞれの遺伝子を検証したところ、ケルセチンはDYRK1A・FOXO1・NOS2・NGF・NQO1・RORAの発現を顕著に促進した。