ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとケルセチン配糖体は腸内細菌叢と宿主の代謝を調節して、マウスの非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)を改善する

Structural Insights into Amelioration Effects of Quercetin and Its Glycoside Derivatives on NAFLD in Mice by Modulating the Gut Microbiota and Host Metabolism

要旨:
高脂肪食で惹起した非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)のモデルマウスに、ケルセチン・イソケルセチン・ルチンをそれぞれ投与した。その結果、イソケルセチンが最も有効な改善作用を示した。すなわち、体重および肝重量の減少・グルコース負荷試験・血糖値・肝機能(ALT・AST・ALP)・血中脂質パラメータ(中性脂肪・総コレステロール・HDL・LDL)・肝中炎症パラメータ(TNF-α・IL-6)は、フラボノイドの投与で顕著に改善されたが、その順序はイソケルセチン > ケルセチン > ルチンの傾向であった。腸内細菌叢もイソケルセチンが最も良好な結果となり、NAFLDで減少したアッケルマンシア属・ビフィズス菌・ラクトバシラス属を効果的に調節した。