ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

マラチオンがラットに誘発した肝および腎毒性における、ルチンの保護作用の分子的および生化学的研究

Molecular and biochemical investigation of the protective effects of rutin against liver and kidney toxicity caused by malathion administration in a rat model

著作名:
Cihan Gur
Fatih Mehmet Kandemir
出典:
Environmental Toxicology
2023
38
555-565
DOI:
10.1002/tox.23700
キーワード:
マラチオン
ラット
小胞体ストレス
ルチン
抗酸化作用
肝保護
腎保護
動物実験
要旨:
殺虫剤マラチオンをラットに投与すると、肝腎両組織に酸化ストレスを惹起した。すなわち、マラチオンはATF-6・PERK・IRE1・GRP78・CHOPの発現を上方調節して、小胞体ストレスをもたらした。マラチオンはまた、血中のALT・AST・尿素・クレアチニンを上昇して、肝機能と腎機能の低下を示唆した。しかし、ルチンの共投与は、酸化ストレスと小胞体ストレスを軽減して、効果的な肝および腎保護効果を示した。