ミズナラ(Quercus mongolica Fisch)の葉に含まれるカテキン・ルチン・ケルセチンは、複数の癌細胞に抑制効果を発揮する
Catechin, rutin and quercetin in Quercus mongolica Fisch leaves exert inhibitory effects on multiple cancer cells
- 出典:
- Journal of Food Biochemistry
- 2022
- 46
- e14486
- DOI:
- 10.1111/jfbc.14486
- 要旨:
- ミズナラ(Quercus mongolica Fisch)の葉100 gから得た5.06 gの抽出物の成分は、カテキン18.4%、ルチン6.3%、ケルセチン5.1%、エラグ酸34.9%、ケンフェロール20.6%であった。カテキンとエラグ酸は、ヒト由来乳癌細胞株MCF-7・ヒト由来肝細胞癌細胞株SMMC-7721・ヒト由来子宮頸癌細胞株HeLa・ヒト由来卵巣癌細胞株SKOV3に強い抗増殖作用を示した。カテキン・ルチン・ケルセチンは、これら4種の癌細胞のG0/G1期とG2/M期を停止して、アポトーシスを誘導した。エラグ酸は、アポトーシスを介さず、他の分子メカニズムによる細胞死の誘発を示唆した。