ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

メグルミンによるケルセチンの水溶化の促進と、水溶化概念の他システムへの適用

Enhancement of Water Solubilization of Quercetin by Meglumine and Application of the Solubilization Concept to a Similar System

著作名:
Adrien Fusina
Pierre Degot
Didier Touraud
Werner Kunz
Véronique Nardello-Rataj
出典:
Journal of Molecular Liquids
2022
368
120756
DOI:
10.1016/j.molliq.2022.120756
キーワード:
メグルミン
ケルセチン
水溶化
塩形成
水素結合
要旨:
メグルミン(グルコースから誘導されたアミノ糖)は、pH 8以上におけるケルセチンの水溶性を促進した。ケルセチンのフェノール部分とメグルミンのアミン部分とが塩を形成し、更にメグルミンのアルコール部分が水分子と水素結合を形成する水溶化メカニズムを提唱した。またメグルミンで水溶化すると、水酸化ナトリウムを用いる場合よりも、溶解したケルセチンが酸化に安定であった。なお、メグルミンによる水溶化は、他のポリフェノールやハイドロトロープにも拡張できる。