ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

カードランの持続可能な合成法と、カードランで修飾したケルセチンを放出するヒドロゲル製剤

Sustainable curdlan biosynthesis by Rahnella variigena ICRI91 via alkaline hydrolysis of Musa sapientum peels and its edible, active and modified hydrogel for Quercetin controlled release

著作名:
Marian Rofeal
Fady Abdelmalek
Joanna Pietrasik
Alexander Steinbüchel
出典:
International Journal of Biological Macromolecules
2023
225
416-429
DOI:
10.1016/j.ijbiomac.2022.11.080
キーワード:
ケルセチン
カードラン
キシリトール
ヒドロゲル
ナノ粒子
抗菌作用
要旨:
カードラン(多糖類の一種)の、持続可能な合成技術を確立した。すなわち、Rahnella variigena ICRI91を触媒に用いるバナナの皮の加水分解によって、効率的にカードランを得た。カードランにキシリトールを添加すると、水素結合によるネットワークが強化され、良好なヒドロゲルを得た。ケルセチンをこのヒドロゲルに担持して、粒径が83±0.12 nmでゼータ電位が−23±0.05 mVのナノ粒子を得た。得られた新規ナノ粒子は、72時間に渡って持続的にケルセチンを放出した。その結果、フリーのケルセチンと比べて、4種の細菌性病原体に対する抗菌効果が向上した。