ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはIL-33/ST2経路を阻害して、ループス腎炎における腎損傷とパイロトーシスを改善する

Quercetin Ameliorates Renal Injury and Pyroptosis in Lupus Nephritis through Inhibiting IL-33/ST2 Pathway In Vitro and In Vivo

要旨:
Vivo: 自己免疫疾患モデルのMRL/lprマウスを、ループス腎炎のモデルと見なして、ケルセチンを投与した。ケルセチンは血中尿素窒素およびクレアチニンを顕著に低減して、腎機能を改善した。ケルセチンはまた、腎線維症のマーカーであるコラーゲンの蓄積を減少し、炎症に関連するIL-1β・IL-33・NLRP3インフラマソームを低減した。Vitro: ヒト由来腎近位尿細管細胞HK-2をIL-33で刺激して、ループス腎炎の細胞モデルとした。ケルセチンの投与は、IL-33がもたらすガスデルミンD(パイロトーシス実行因子)の上昇を抑制した。よって、ケルセチンはIL-33/ST2経路を阻害して、HK-2の炎症とパイロトーシスを抑制した。