ケルセチンはIL-33/ST2経路を阻害して、ループス腎炎における腎損傷とパイロトーシスを改善する
Quercetin Ameliorates Renal Injury and Pyroptosis in Lupus Nephritis through Inhibiting IL-33/ST2 Pathway In Vitro and In Vivo
- 著作名:
- Hsin-Yuan Chen
- Yi-Fen Chiang
- Yong-Han Hong
- Tzong-Ming Shieh
- Tsui-Chin Huang
- Mohamed Ali
- Hsin-Yi Chang
- Kai-Lee Wang
- Shih-Min Hsia
- 出典:
- Antioxidants
- 2022
- 11
- 2238
- DOI:
- 10.3390/antiox11112238
- 要旨:
- Vivo: 自己免疫疾患モデルのMRL/lprマウスを、ループス腎炎のモデルと見なして、ケルセチンを投与した。ケルセチンは血中尿素窒素およびクレアチニンを顕著に低減して、腎機能を改善した。ケルセチンはまた、腎線維症のマーカーであるコラーゲンの蓄積を減少し、炎症に関連するIL-1β・IL-33・NLRP3インフラマソームを低減した。Vitro: ヒト由来腎近位尿細管細胞HK-2をIL-33で刺激して、ループス腎炎の細胞モデルとした。ケルセチンの投与は、IL-33がもたらすガスデルミンD(パイロトーシス実行因子)の上昇を抑制した。よって、ケルセチンはIL-33/ST2経路を阻害して、HK-2の炎症とパイロトーシスを抑制した。