キダチアミガサソウから単離したイソラムネチンの抗メラニンおよび抗癌活性
Antimelanogenic and Anticancer Activity of Isorhamnetin isolated from Acalypha indica Linn
- 著作名:
- D. Kalaivani
- V. Arun
- 出典:
- Current Trends in Biotechnology and Pharmacy
- 2022
- 16
- 445–455
- DOI:
- 10.5530/ctbp.2022.4.78
- 要旨:
- キダチアミガサソウ(木立編笠草、Acalypha indica Linn)は、伝統療法にて皮膚疾患の治療に用いられている。悪性黒色腫細胞A375を用いて、キダチアミガサソウの抗メラニン形成および抗癌活性成分の単離を試みた。その結果、活性成分はイソラムネチンであり、NMRおよびIRスペクトルより同定した。A375におけるイソラムネチンの抗メラニン形成阻害活性は、26.63 μg/mLのIC50値であった。一方、A375の増殖阻害活性としてのIC50値は、8.26 μg/mLであった。イソラムネチンは、細胞周期のG0/G1期を停止し、カスパーゼ-3・カスパーゼ-9・Baxを上方調節し、Bcl-2は下方調節してアポトーシスを誘導した。