エピジェネティックに抑制されたアンドロゲン受容体の再発現における、去勢抵抗性前立腺癌細胞の抗アンドロゲン療法への感作: ケルセチンとクルクミンの相乗効果
Sensitization of androgen refractory prostate cancer cells to anti-androgens through re-expression of epigenetically repressed androgen receptor – Synergistic action of quercetin and curcumin
- 出典:
- Molecular and Cellular Endocrinology
- 2016
- 431
- 12-23
- DOI:
- 10.1016/j.mce.2016.04.024
- 要旨:
- アンドロゲン受容体プロモーターの過剰なメチル化は、エピジェネティックな抑制であり、抗アンドロゲン療法における前立腺癌細胞の耐性を引起こす。DNAメチル基転移酵素阻害剤であるケルセチンとクルクミンに着目して、アンドロゲン受容体が陰性の前立腺癌細胞PC-3およびDU145に対する挙動を調査した。ケルセチンとクルクミンの組合せは、それぞれの単独作用時と比べて顕著にプロモーターの脱メチル化を促進して、アンドロゲン受容体の発現を回復した。その結果、ミトコンドリア脱分極を介して、PC-3とDU145にアポトーシスを誘導した。