ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

チウラムがヒト赤血球に誘発した細胞毒性および酸化的損傷に対するルチンの保護効果

Protective effect of rutin against thiram-induced cytotoxicity and oxidative damage in human erythrocytes

著作名:
Samreen Salam
Amin Arif
Monika Sharma
Riaz Mahmood
出典:
Pesticide Biochemistry and Physiology
2023
189
105294
DOI:
10.1016/j.pestbp.2022.105294
キーワード:
赤血球
チウラム
ルチン
活性酸素種
活性窒素種
抗酸化作用
要旨:
ヒト赤血球を殺菌剤チウラムで4時間処理すると、抗酸化力が低下し、活性酸素種および活性窒素種が上昇して赤血球の形態が変化した。しかし、予めルチンで2時間処置すると、チウラムによる酸化ストレスを濃度依存的に軽減した。特に1~2 mMのルチン濃度では、赤血球の酸化的損傷を大幅に改善し、抗酸化酵素の活性が回復した。