バルプロ酸が誘発する酸化ストレスと関連したケルセチンの腎保護活性
Nephroprotective activities of quercetin with potential relevance to oxidative stress induced by valproic acid
- 出典:
- Protoplasma
- 2015
- 252
- 209–217
- DOI:
- 10.1007/s00709-014-0670-8
- 要旨:
- バルプロ酸はてんかんの発作の鎮静に汎用されているが、酸化ストレスに起因する深刻な腎毒性がある。ラット由来の腎細胞にバルプロ酸を作用すると、酸化ストレスが誘発され、過酸化脂質とカルボニル化した蛋白質が上昇した。バルプロ酸はまた、GST・GPx・グルタチオン還元酵素の活性を低下した。しかし、予めケルセチンを投与すると、バルプロ酸の作用を逆転させ、安全かつ効果的な腎保護作用を示唆した。