ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン-3-O-グルクロン酸抱合体を豊富に含むハス葉抽出物は、C3H10T1/2間葉系幹細胞の褐色脂肪表現型を促進する

Quercetin 3-O-glucuronide-rich Lotus Leaf Extract Promotes a Brown-fat-phenotype in C3H10T1/2 Mesenchymal Stem Cells

要旨:
ハス葉のエタノール抽出物(LLE)は、総フラボノイド(178.3 mg/g)の内、ケルセチン-3-O-グルクロン酸抱合体(Q3G)が最も多かった(128.2 mg/g)。LLEをC3H10T1/2間葉系幹細胞に作用すると、脂肪分解因子と褐色調節因子の発現を、対照と比べて大幅に上方調節した。LLEはまた、ミトコンドリアの生合成と脂肪酸のβ酸化を促進した。LLEの代わりに精製したQ3Gを用いても、C3H10T1/2間葉系幹細胞に対する作用は同様であった。LLEおよびQ3Gによる褐色脂肪細胞の活性化メカニズムとして、β3-AR/AMPKシグナル伝達を提唱した。