ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

栄養補助食品ルチンのエステル誘導体は、プロドラッグとして機能するか: in vitroおよびin ovo毒物学的スクリーニング

Rutin bioconjugates as potential nutraceutical prodrugs: An in vitro and in ovo toxicological screening

要旨:
ルチンのバイオアベイラビリティを向上すべく、酵素反応にてオレイン酸およびリノール酸とのエステルをそれぞれ合成した。これらの毒性評価を、in virtoおよびin ovo(卵内で行う評価)で実施した。Vitro: 心筋細胞H9c2・肝細胞HepaRG・角化細胞HaCaTそれぞれに、1~100 µMの濃度のエステル誘導体を作用した。オレイン酸エステルは、100 µMで生存率を下げ(H9c2: 78%, HepaRG: 83%, HaCaT: 78%)、細胞にアポトーシスの特徴を誘発した。一方、リノール酸エステルは、生存率・形態・核の完全性に細胞毒性の徴候を示さなかった。Ovo: 両エステルとも100 µMで、鶏卵に刺激性を示さなかった。