ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを含む渦巻状ナノ粒子とリポソームの比較研究: 製剤化・物性評価・安定性・in vitro抗癌活性

A Comparative Study of Quercetin-Loaded Nanocochleates and Liposomes: Formulation, Characterization, Assessment of Degradation and In Vitro Anticancer Potential

要旨:
ケルセチンを含むリポソームを調製し、リポソームを超音波照射下で渦巻状ナノ粒子に加工した。渦巻状ナノ粒子の粒径・ゼータ電位・ケルセチンの封入効率は、502 nm、−18.52 mV、88.62%であった。一方、リポソームは、111.06 nm、−40.33 mV、 74.2%であった。両者とも、ケルセチンの放出時間は24時間であった。渦巻状ナノ粒子は、固体層が巻くユニークな構造ゆえに外部環境から守られ、安定性を示した。ヒト由来口腔癌細胞株5000KBを用いる抗癌活性は、リポソーム>渦巻状ナノ粒子>フリーのケルセチンの順であった。