ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

粘膜接着剤in situゲルに含まれる、ケルセチンを担持したカチオン性固体脂質ナノ粒子: 膀胱癌の新しい膀胱内療法

Quercetin Loaded Cationic Solid Lipid Nanoparticles in a Mucoadhesive In Situ Gel—A Novel Intravesical Therapy Tackling Bladder Cancer

著作名:
Sylvia Shawky
Shaimaa Makled
Ashraf Awaad
Nabila Boraie
出典:
Pharmaceutics
2022
14
2527
DOI:
10.3390/pharmaceutics14112527
キーワード:
膀胱癌
DDS
ケルセチン
脂質ナノ粒子
粘膜接着性ポリマー
ヒドロゲル
T24
要旨:
膀胱癌を治療する新規DDSを開発した。まずケルセチンを担持した脂質ナノ粒子を調製した後、さらにキトサンによるコーティングの有無で2通りのパターンを得た。それぞれを、ポロキサマー407と粘膜接着性ポリマーを含むヒドロゲルに分散して、物性を評価した。その結果、ゲル化温度は25℃で、浸食時間は24~27時間を示した。また、ナノ粒子を含むヒドロゲルは、ナノ粒子単独と比べて、膀胱組織への保持が著しく強化された。キトサンコーティングは、膀胱粘膜への浸透性の向上に寄与した。ヒト由来膀胱癌細胞株T24に対するIC50値は、ケルセチン換算で1.6~8.9 µg/mLであった。