アクリルアミドがラットに誘発した毒性のケルセチンによる治療
Therapeutic potential of quercetin against acrylamide induced toxicity in rats
- 出典:
- Biomedicine & Pharmacotherapy
- 2017
- 86
- 705-714
- DOI:
- 10.1016/j.biopha.2016.12.065
- 要旨:
- 異った用量のアクリルアミドをラットに7日間経口投与して、その死亡数から致死量(LD50)を114.81 mg/kgと決定した。その1/3である38.27 mg/kgのアクリルアミドを10日間投与したラットは、酸化ストレスによる神経毒性が誘発され、アセチルコリンエステラーゼの活性が低下し、肝・腎・脳組織で過酸化脂質が上昇し、SOD・カタラーゼ・GSHは減少した。血中では、ALT・AST・尿酸・尿素・クレアチニンの上昇と脂質代謝異常が見られた。ケルセチンの投与は、各組織と血液の指標を正常値に回復して、アクリルアミドがもたらした毒性を顕著に軽減した。