ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

マクロファージのMAPKおよびNF-κB経路を介してルチンは、BisGMAが誘発する炎症誘発性メディエーターの生成を軽減する

Rutin alleviates bisphenol A-glycidyl methacrylate-induced generation of proinflammatory mediators through the MAPK and NF-κB pathways in macrophages

著作名:
Fu-Mei Huang
Yu-Chao Chang
Min-Wei Lee
Ni-Yu Su
Li-Chiu Yang
Yu-Hsiang Kuan
出典:
Environmental Toxicology
2023
38
628-634
DOI:
10.1002/tox.23711
キーワード:
BisGMA
ルチン
マクロファージ
RAW264.7
抗炎症作用
MAPK
NF-κB経路
要旨:
BisGMA(歯科用樹脂のモノマー)で惹起した炎症誘発性メディエーターの生成を、ルチンが軽減した。予めルチンを作用させると、マクロファージRAW264.7をBisGMAで刺激した際の、TNF-α・IL-1β・IL-6・プロスタグランジンE2の生成を抑制した。ルチンはまた、BisGMAがもたらすNOの分泌とNO合成酵素(iNOS)の発現も、濃度依存的に阻害した。ルチンはMAPKのリン酸化を阻害し、BisGMAによるNF-κBのリン酸化のリン酸化の阻害を認め、MAPKおよびNF-κB経路の遮断を示唆した。