癌治療におけるケルセチンの標的送達を強化する、キトサン/ハロイサイト/グラファイト状窒化炭素ナノ担体の開発: MCF-7に対するin vitro細胞毒性
Development of chitosan/halloysite/graphitic‑carbon nitride nanovehicle for targeted delivery of quercetin to enhance its limitation in cancer therapy: An in vitro cytotoxicity against MCF-7 cells
- 出典:
- International Journal of Biological Macromolecules
- 2023
- 226
- 159-171
- DOI:
- 10.1016/j.ijbiomac.2022.11.189
- 要旨:
- キトサン/ハロイサイト系ヒドロゲルに、グラファイト状窒化炭素を新たに加えた担体は、ケルセチンの封入効率を最大で86%にまで高めた。得られたDDSはpH応答性で、ケルセチンの放出時間が96時間の徐放性であり、粒径が454.65 nmでゼータ電位は+55.23 mVであった。ヒト由来乳癌細胞株MCF-7を用いた評価にて、フリーのケルセチンと比べて細胞毒性が大幅に向上した。