ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソラムネチンは活性酸素種を除去しERKを不活性化して、心筋細胞H9c2の内因性アポトーシス経路の過酸化水素による活性化を阻害する

Isorhamnetin inhibits H2O2-induced activation of the intrinsic apoptotic pathway in H9c2 cardiomyocytes through scavenging reactive oxygen species and ERK inactivation

要旨:
過酸化水素で刺激した心筋細胞H9c2にイソラムネチンを投与した。イソラムネチンは、カスパーゼ-9および-3を不活性化し、ミトコンドリア膜電位を維持し、Bcl-2ファミリー遺伝子を調節して、ミトコンドリア依存性アポトーシスを抑制した。イソラムネチンの抗アポトーシス効果は、活性酸素種の減少と関連しており、過酸化水素がもたらすERKとp53の活性化はイソラムネチンが阻害した。ERKの過剰発現は、イソラムネチンの効果を無効にし、ERK依存性経路の関与を示唆した。