ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

γ-テルピネン・1,8-シネオール・p-クマル酸・ケルセチンは、イトラコナゾールに耐性の野生型および非野生型の真菌Sporothrix brasiliensisに活性を有するか?

Are γ-terpinene, 1,8-cineole, p-coumaric acid, and quercetin active against wild-type and non–wild-type Sporothrix brasiliensis to itraconazole?

要旨:
既存の抗真菌薬イトラコナゾール耐性のSporothrix brasiliensisが、犬と猫のスポロトリクム症(皮膚感染症の一種)の病原となり、代替療法が望まれている。シソ科植物の有効性に着目して、その構成成分であるγ-テルピネン・1,8-シネオール・p-クマル酸・ケルセチンをスクリーニングした。野生型および非野生型のSporothrix brasiliensisに対する抗真菌活性を評価したところ、γ-テルピネンのみに活性を認め、他の3成分には活性がなかった。γ-テルピネンとイトラコナゾールとの組合せは、相乗的な抗真菌効果を示した。