ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

イソラムネチンはアミロイドβが活性化したミクログリアのインターロイキン-6(IL-6)放出を弱めて、神経毒性を緩和する

Isorhamnetin Attenuated the Release of Interleukin-6 from β-Amyloid-Activated Microglia and Mitigated Interleukin-6-Mediated Neurotoxicity

著作名:
Pei-Cih Wei
Guey-Jen Lee-Chen
Chiung-Mei Chen
Ying Chen
Yen-Shi Lo
Kuo-Hsuan Chang
出典:
Oxidative Medicine and Cellular Longevity
2022
2022
3652402
DOI:
10.1155/2022/3652402
キーワード:
ミクログリア
アミロイドβ
IL-6
イソラムネチン
神経細胞
IL-6/TYK2
要旨:
ミクログリアHMC3をアミロイドβで刺激すると、炎症誘導性のIL-6を分泌する。続いてイソラムネチンを作用すると、IL-6の分泌を減少し、NF-κBの発現も抑制した。SH-SY5Yから分化した神経細胞をアミロイドβーHMC3の培地に晒すか直接IL-6で刺激すると、活性酸素種が上昇した。更にカスパーゼ-3の発現を上方調節して、神経突起伸長が減少した。しかし、イソラムネチンは、これらの神経変性に対抗した。IL-6はイソラムネチンはチロシンキナーゼ-2(TYK2)のリン酸化を促進するが、イソラムネチンの投与でリン酸化を低減した。また、TYK2の過剰発現はイソラムネチンの効果を打消し、IL-6/TYK2シグナル伝達がアルツハイマー病治療の標的となることを示唆した。