ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

潰瘍性大腸炎の治療における、ケルセチンと没食子酸エピガロカテキン(EGCG)を共送達する、キヌア蛋白質の分解物とカチオン性の蓮根デンプンから得たミセル

Hydrolytic Quinoa Protein and Cationic Lotus Root Starch-Based Micelles for Co-Delivery of Quercetin and Epigallo-catechin 3-Gallate in Ulcerative Colitis Treatment

著作名:
Kang Liu
Ying-Ying Chen
Xue-Ying Li
Qiang-Ming Li
Li-Hua Pan
Jian-Ping Luo
Xue-Qiang Zha
出典:
Journal of Agricultural and Food Chemistry
2022
70
15189–15201
DOI:
10.1021/acs.jafc.2c06376
キーワード:
ケルセチン
EGCG
共送達
ミセル
徐放
潰瘍性大腸炎
動物実験
要旨:
ケルセチンと没食子酸エピガロカテキン(EGCG)には、相乗的な抗炎症作用が知られている。そこで、両者を共送達するDDSを設計すべく、キヌア蛋白質の分解物とカチオン性の蓮根デンプンを交互積層法でミセルにして、ケルセチンとEGCGを共担持した。封入効率は、ケルセチンが91.5%で、EGCGが89.4%であった。得られたミセルは胃を安定に通過でき、腸内でのケルセチンとEGCGの放出を可能にした。潰瘍性大腸炎のモデル動物にてミセルは、結腸の炎症領域に蓄積し、24時間以上かけてケルセチンとEGCGを徐放して、症状を著しく軽減した。