ビーポーレン由来プロフィリンの構造とアレルギー誘発性を変化させる、ケルセチンおよびケルセチン配糖体
Effects of covalent conjugation with quercetin and its glycosides on the structure and allergenicity of Bra c p from bee pollen
- 出典:
- Food Chemistry
- 2023
- 406
- 135075
- DOI:
- 10.1016/j.foodchem.2022.135075
- 要旨:
- ビーポーレン(ミツバチが作る花粉の塊)から得たプロフィリンに、ケルセチン・ルチン・イソケルセチンの結合を試みた。その結果、ケルセチンのみがプロフィリンと共有結合を形成し、その位置はシステイン98残基であった。ケルセチンが結合した結果、α-ヘリックスが40.05%減少し、ランダムコイルは42.89%増大し、チロシンおよびフェニルアラニン残基が内側に隠れた。プロフィリンの構造の変化は、抗原性エピトープの構造も変化するため、アレルギー誘発性が軽減した。