ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはフェロトーシスを阻害して、ラットのくも膜下出血による早期脳損傷を軽減する

Quercetin Alleviates Subarachnoid Hemorrhage-induced Early Brain Injury via Inhibiting Ferroptosis in the rat model

著作名:
Dian Jiao
Jianmiao Xu
Chengjian Lou
Yuhuan Luo
Chengtao Ni
Guanghong Shen
Marong Fang
Xiangyang Gong
出典:
The Anatomical Record: Advances in Integrative Anatomy and Evolutionary Biology
2023
306
638-650
DOI:
10.1002/ar.25130
キーワード:
早期脳損傷
くも膜下出血
ラット
ケルセチン
フェロトーシス
神経保護
動物実験
要旨:
早期脳損傷は、くも膜下出血の72時間以内に発生し、患者の予後不良の要因である。ケルセチンはフェロトーシスを阻害して、早期脳損傷を抑制し、くも膜下出血によるラットの神経機能を改善した。ケルセチンはラットの皮質にて、GPx4・シスチン/グルタミン酸輸送体XCT・フェロポーチン-1の発現を増大し、トランスフェリン受容体の発現は抑制した。その結果、皮質における鉄の蓄積を軽減し、神経保護作用を発揮した。