ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

SARS-CoV-2のスパイク糖蛋白質(S-糖蛋白質)と没食子酸エピガロカテキン(EGCG)およびケルセチンの相互作用: In silico研究

Interaction of Epigallocatechin Gallate and Quercetin with Spike Glycoprotein (S-Glycoprotein) of SARS-CoV-2: In Silico Study

要旨:
新型コロナウィルス(SARS-CoV-2)が有する膜貫通型スパイク糖蛋白質6VSBに対するケルセチンと没食子酸エピガロカテキン(EGCG)の親和性を、分子ドッキングにて計算した。その結果、Vinaスコアはケルセチンが−8.3でEGCGが−9.9であった。また、EGCGー6VSBの間に、水素結合による相互作用が2カ所存在した。片方は、5-OHとアスパラギン酸867残基であり、もう片方が没食子酸部分のフェノールとトレオニン778残基であった。