ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

マウスのうつ様行動に対する、ヒペロシドのNLRP1インフラマソームを介した役割とメカニズム

The Role and Mechanism of Hyperoside against Depression-like Behavior in Mice via the NLRP1 Inflammasome

要旨:
うつ病の治療に汎用される、セイヨウオトギリの作用機序を解明した。HPLC分析の結果、ヒペロシド・ケルセチン・イソケルセチンが、セイヨウオトギリの主成分であった。ネットワーク薬理学解析は、これらのフラボノイドとうつ病が関連する標的がTNF-α・IL-2・TLR4であることを示し、ヒペロシドの抗うつ効果はC型レクチン受容体のシグナル伝達と関連することを示唆した。慢性ストレスで惹起したうつ病のモデルマウスにヒペロシドを投与すると、うつ様行動が大幅に軽減された。ヒペロシドはNLRP1インフラマソームを介して、抗うつ効果を発揮した。