ラット尿のメタボノミクス解析に基づく、アクリルアミドの毒性に対するケルセチンの効果
Metabonomic analysis of quercetin against the toxicity of acrylamide in rat urine
- 出典:
- Food & Function
- 2017
- 8
- 1204-1214
- DOI:
- 10.1039/C6FO01553K
- 要旨:
- ラットにアクリルアミドを投与した際の毒性と、ケルセチンの保護効果を、尿のメタボノミクス解析で検証した。尿のUPLC/MS分析の結果、アクリルアミド単独投与群はGAMA・AAMA・iso-AAMAゲンチジン酸・1-サリチル酸グルクロニド・ビニルアセチルグリシン・ホスファチジルエタノールアミン・7-ケトデオキシコール酸・システイン酸・p-クレゾール硫酸・L-システインが対照と比較して有意に増加し、2-インドールカルボン酸・3-アセトアミドブタナール・キヌレン酸が減少した。ケルセチンの共投与は、これらの代謝物の動向を有意に改善したが、対照群と比べるとまだ有意差があった。