ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

マルチ分光・ボルタンメトリー・分子ドッキングによる、ケルセチンとケルセチンスルホン酸誘導体の、dsDNAへの結合メカニズムの研究

Mechanism of Interactions of dsDNA Binding with Quercetin and Its Two Novel Sulfonate Derivatives Using Multispectroscopic, Voltammetric, and Molecular Docking Studies

要旨:
魚の精子から得た二重らせんDNA(dsDNA)を用いて、ケルセチンとそのスルホン酸(メタンスルホン酸およびトシル酸)エステル誘導体の結合様式を研究した。実験(各種スペクトルとボルタンメトリー)および分子ドッキングの両方で結合定数Km値を算出したが、両者に矛盾のない結果となった。ケルセチンはインターカレーションでdsDNAに結合するが、スルホン酸誘導体はdsDNAの溝に結合することを明らかにした。