肝肺症候群のラットモデルにて、ケルセチンは急性肺損傷を改善する
Quercetin ameliorates acute lung injury in a rat model of hepatopulmonary syndrome
- 出典:
- BMC Complementary Medicine and Therapies
- 2022
- 22
- 320
- DOI:
- 10.1186/s12906-022-03785-w
- 要旨:
- 胆管結紮で惹起した肝肺症候群のモデルラットを用いる、ケルセチンの薬効評価。胆管結紮したラットはsham群(対照)と比べて顕著に、肺組織に単核細胞が浸潤し、血管新生が活性化し、肺損傷および線維症を示す肺胞間中隔が肥厚した。しかし、胆管結紮の後にケルセチンを投与すると、この様な異常を改善し、肺保護効果を示した。ケルセチンは病変を改善し、単核細胞の浸潤を抑制し、肺組織におけるコラーゲンの沈着を抑制して線維症を改善した。