ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

肝肺症候群のラットモデルにて、ケルセチンは急性肺損傷を改善する

Quercetin ameliorates acute lung injury in a rat model of hepatopulmonary syndrome

著作名:
Noha Abdel‑Aziz Nassef
Manal S. Abd-El Hamid
Samy A. Abusikkien
Asmaa Ibrahim Ahmed
出典:
BMC Complementary Medicine and Therapies
2022
22
320
DOI:
10.1186/s12906-022-03785-w
キーワード:
胆管結紮
ラット
肝肺症候群
ケルセチン
肺保護
線維症
動物実験
要旨:
胆管結紮で惹起した肝肺症候群のモデルラットを用いる、ケルセチンの薬効評価。胆管結紮したラットはsham群(対照)と比べて顕著に、肺組織に単核細胞が浸潤し、血管新生が活性化し、肺損傷および線維症を示す肺胞間中隔が肥厚した。しかし、胆管結紮の後にケルセチンを投与すると、この様な異常を改善し、肺保護効果を示した。ケルセチンは病変を改善し、単核細胞の浸潤を抑制し、肺組織におけるコラーゲンの沈着を抑制して線維症を改善した。