ラットのメタボノミクス解析に基づく、アクリルアミドの腎毒性に対するケルセチンの効果
Metabonomics analysis of quercetin against the nephrotoxicity of acrylamide in rats
- 出典:
- Food & Function
- 2018
- 9
- 5965-5974
- DOI:
- 10.1039/C8FO00902C
- 要旨:
- ラットにアクリルアミドを投与した際の腎毒性と、ケルセチンの保護効果をメタボノミクス解析で検証した。腎組織のメタボノミクス解析の結果、アクリルアミド投与群は尿酸・6,8-ジヒドロキシプリン・ヒポキサンチン・グアノシン・L-フェニルアラニン・スクシニルアデノシン・L-トリプトファン・リゾホスファチジルコリン類3種・イノシンが対照と比較して有意に増加し、L-アセチルカルニチン・2-フェニルアセトアミド・パントテン酸が減少した。ケルセチンの共投与は、これらの代謝物の動向を用量依存的にに改善して、腎保護効果を示唆した。