ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

リポ多糖が誘発したマクロファージの活性化と急性腎障害は、ケルセチンによるCD38の遮断がNF-κBシグナル伝達を抑制して減少する

Blockade of CD38 diminishes lipopolysaccharide-induced macrophage classical activation and acute kidney injury involving NF-κB signaling suppression

要旨:
Vitro: マクロファージをリポ多糖で刺激すると、CD38の発現が上昇した。一方、CD38をノックダウンしたマクロファージでは、リポ多糖によるM1極性化が抑制され、NF-κBシグナル伝達も抑制した。また、ケルセチンでCD38を遮断したマクロファージでも、M1極性化とNF-κBシグナル伝達の抑制を認めた。Vivo: リポ多糖で惹起したマウスの急性腎障害は、ケルセチンの投与が改善した。ケルセチンによるCD38を遮断が根底にある。