ブタ胚の体外受精における、卵母細胞の成熟に対するケルセチンの効果
The effects of quercetin supplementation during oocyte maturation of the in vitro production of pig embryos
- 出典:
- Reproduction, Fertility and Development
- 2022
- 35
- 232-232
- DOI:
- 10.1071/RDv35n2Ab206
- 要旨:
- ケルセチン(0, 0.25, 0.50, 0.75 mM)の存在下でブタの卵母細胞を40時間成熟させ、受精後144時間の胚培養を行った。卵丘細胞の拡張は、ケルセチンの無添加時が最も大きく、ケルセチン濃度の増加に伴って減少した。活性酸素種は、0.25 mMのケルセチン濃度にて無添加時と比べて減少したが、0.75 mMではむしろ上昇した。卵割率と胚盤胞形成率も、ケルセチンの無添加時が有意であった。従って、0.25 mM以上の濃度でケルセチンを添加して卵母細胞を成熟すると、ブタ胚に有害となる。